彩黑器

ホームページを開設してずいぶん経つのに、わたしの作品〝彩黑器〟について書いたことがなかったのに気づきました。これもオンラインショップを始めることを決心したおかげかな 笑

彩黑器はまず3種類の粘土を使用して岩肌のような素地を成形し、象嵌技法で模様を描きます。2度焼成した後、九谷焼の上絵の具を使って彩色、さらに低下度で焼成をし仕上げた高森絢子オリジナルの陶器です。
試行錯誤を繰り返してできた彩黑器の素地は、幼いころによく遊んだ奥能登の磯岩のように、紫がかった肌合いをしています。きれいな水に透けて見える海底の岩肌はとても美しく、今も懐かしく思い出します。彩黑器はそんな記憶のもとに生まれたような気がします。心を込めて制作した彩黑器が使っていただく方に小さな感動を届けられることを願って。